マルチタスクが脳に悪影響って本当?
でも、マルチタスクって効率がいいよね?
こんな疑問にお答えします!
- マルチタスクのデメリット
- 「マルチタスクが得意」は思い込み
- マルチタスクをやめる方法
同時に複数のことを処理する 「マルチタスク」は効率的に思えるかもしれません。
しかし実際には効率が悪いどころか、脳にダメージを与えるのです。
この記事では、マルチタスクのデメリットとやめ方と紹介します。
いますぐマルチタスクをやめて脳への負荷を減らし、生産性を向上させましょう!
マルチタスクは脳にダメージを与える
脳科学の研究では、人間の脳はマルチタスクができないことが明らかになっています。
マルチタスクができているように見える人も、高速で脳のスイッチを切り替えているだけなんです。
そんなことをしていたら脳が疲れてしまいますよね?
「スイッチの切り替え」を続けていると脳に負荷がかかり、次のような悪影響がでてきます。
- 所要時間が1.5倍に増える
- 間違いが1.5倍に増える
- IQ(知能指数)が低下する
- ストレスホルモンが分泌される
つまりマルチタスクは効率が悪くなるだけではなく、脳のダメージにもつながるのです。
マルチタスクが得意な人は錯覚しているだけ
「人間の脳はマルチタスクができない」とはいっても、あなたの周りにも効率的にマルチタスクをしている人がいるかもしれません。
でもそれは単なる錯覚なのです。
マルチタスクを行うと快楽物質であるドーパミンが分泌され、効率がよくなったと勘違いします。
ただ実際には、一度脳のスイッチが切り替わると、もとの集中力に戻るために数分は必要です。
(「注意残余」といいます。)
脳のスイッチが何度も切り替わっているだけなので、先ほど紹介したデメリットも生じてしまいます。
なので「マルチタスクで効率が上がった」と感じていても、実際には集中力が低下して効率は悪くなっているのです。
マルチタスクをやめる方法
マルチタスクは複数の処理を同時に行うことなので、マルチタスクをやめるには「目の前のこと」だけに集中すればOK。
もう少し具体的に例をあげると、こんな感じ。
- ToDoリストを作る
- 時間を制限する
- 不要な情報を遮断する
それぞれ解説します。
ToDoリストを作る
ぼくの経験からすると、ToDoリストの活用がもっともおすすめ。
1日や1週間のはじまりにToDoリストを作ってしまえば、あとはひとつずつ消化していくだけです。
急に舞い込んできて取りかからなかった作業も、リストに書いて一度忘れましょう。
そうすると頭の中がスッキリして、目の前のことだけに集中できますよ。
時間を制限する
時間を区切ることでも、1つのタスクに集中できます。
ポモドーロ・テクニックという「25分間の作業+5分間の休憩」を繰り返す手法が有名です。
タイマーで計測するのもいいですが、個人的には砂時計も気になるところ。
あえてアナログなのがいいかな、と
方法はどうであれ、時間を制限するのもいいですね。
不要な情報を遮断する
視界が散らかっていると余計な情報が増え、集中力が低下してしまいます。
なので、次のような方法で不要な情報を遮断しましょう。
- 机や部屋を片付ける
- デスクトップを整理する
- 通知をオフにする
関連書籍の紹介
ちょっと、ここで「マルチタスク」や「仕事術」に関連した本を紹介します。
2冊とも「脳の取扱説明書」として活用できます。
絶対にミスをしない人の脳の習慣
『絶対にミスをしない人の脳の習慣』はこの記事を書くときに参考にした本で、「マルチタスク」についても詳しく解説されています。
ミスをなくす脳科学的な方法が紹介されており、お疲れ気味でミスが増えている方にもおすすめです。
脳を最適化すれば能力は2倍になる
『脳を最適化すれば能力は2倍になる』は、科学的に正しい「脳内物質に基づいた仕事術」が解説されています。
脳科学的に仕事力を高めたい方におすすめです。
まとめ:マルチタスクは苦手でも問題ない
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
この記事のまとめです。
- マルチタスクは効率が低下し、脳にダメージを与える
- 「マルチタスクができる人」はただの錯覚
- マルチタスクをやめるには、目の前のことだけに集中する
この記事では、マルチタスクのデメリットとやめる方法を解説しました。
マルチタスクは効率のいい仕事術と思われるかもしれませんが、脳にとってよくありません。
脳に負荷がかかるマルチタスクはやめて、「シングルタスク」を心がけましょう。
目の前のタスクに集中すれば、生産性も健康も向上しますよ。
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