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考察・感想|「かがみの孤城」の登場人物や伝えたいことを整理する

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考察・感想|「かがみの孤城」の登場人物や伝えたいことを整理する

「かがみの孤城」の登場人物について、詳しく知りたい

「かがみの孤城」で伝えたいことって何だろう?

leee

こんな疑問にお答えします!

記事の内容
  • 「かがみの孤城」の登場人物
  • 「かがみの孤城」で伝えたいこと

「かがみの孤城」は鏡とつながった城に、それぞれの事情を抱えた中学生たちが集められるストーリー。

原作小説マンガ(全5巻)、アニメ映画があります。

さまざまな「事情」によって学校に行けていない子どもたちは、孤城という「居場所」でどんな経験をするのでしょうか?

リアルな描写や怒涛の伏線回収に心を動かされたので、整理した内容を記事にまとめます。

ネタバレがあるので……というか、ほぼすべてがネタバレなので、ご了承いただける方はご覧ください。

目次

「かがみの孤城」の登場人物

孤城に集められたメンバーは、時代は違えど、全員「雪科第五中学校」に通えていない中学生たちです。

ここでは、それぞれの「事情」や「その後」を整理します。

映画では尺の都合で、主人公のこころ以外の「事情」はあまり掘り下げられません。
詳しく知りたい方は原作小説マンガ(全5巻)も読んでみてください。

名前学年元の時代
スバル(長久昴ながひさすばる中31985年
アキ(井上晶子いのうえあきこ中31992年
オオカミさま(水守実生みずもりみお1999年
こころ(安西こころあんざいこころ中12006年
リオン(水守理音みずもりりおん中12006年
マサムネ(正宗青澄まさむねあーす中22013年
フウカ(長谷川風歌はせがわふうか中22020年
ウレシノ(嬉野遥ふれしのはるか中12027年
※名前のリンクから、それぞれの解説に飛べます。

スバル(長久昴)

スバルは唯一、昭和からやってきます。

そのため「イケメン」や「キラキラネーム」、「ハリーポッター」などを知りませんでした。

複雑な家庭事情がきっかけで不登校になりますが、本人は「みんなと比べると、怠け癖で行っていないだけ」と語っています。

でも、それぞれの「事情」があって、比べることはできないと感じました。

孤城では、マサムネが持ってきた(スバルからすると)未来のゲームに夢中になります。

元の世界に戻ってからは、マサムネがウソつき(「マサムネ」の項で後述)にならないように、「ゲームを作る人」になりました

スバルがいた当時は「1999年に人類は滅亡する」というノストラダムスの大予言が流行。
お互いの世界が何年かを確認し合ったときには、「2000年以降も世界が続いている」ことに驚いていました。

アキ(井上晶子)

アキは明るい性格で、孤城でもみんなを引っ張るリーダータイプ。

不登校とは無縁に思えますが、部活でのトラブルから学校に通えなくなります。

家族ともうまくいっておらず、まさに居場所を失っている状態です。

物語の終盤では「帰る場所なんかない」と5時を過ぎても孤城に残り、その日孤城に来なかったこころを除くメンバーたちも連帯責任でオオカミに喰われました。

しかし、こころの

アキのルール違反を、なかったことにしてください

出典:辻村深月・武富智「かがみの孤城 5巻」集英社

という願い事によって、みんなに助けられます。

元の時代に戻ってからはカウンセラーとなり、「喜多嶋先生」として、こころたちに手を差し伸べるようになりました。

病室にいる水守実生(オオカミさま)の「先生」も担当します。

大人になってからみんなを助けるようになったのは、孤城での記憶は消えても「心が覚えている」からでしょう。

閉城の日、本当に記憶がなくなるのかを聞かれたオオカミさまも、

すべて忘れる

けれど、なかったことにはならないだろう?

出典:辻村深月・武富智「かがみの孤城 5巻」集英社

と話していますからね。

こころ(安西こころ)

こころは、この物語の主人公。

クラスの中心的な女子からのいじめにより、学校に行けなくなりました。

しかし、孤城のメンバーや親に「事情」を打ち明けることで、問題が解決に向かっていきます

また、元の世界で寄り添ってくれたのは、結婚して「喜多嶋先生」になったアキでした。

その後の世界では記憶は残っていなかったものの、オオカミさまの「善処」によって記憶を残したリオンと再会します。

以前のこころならリオンが近づいてくることに戸惑いそうですが、「心が覚えている」ために仲良くなれたのだと思います。

リオン(水守理音)

リオンは孤城のメンバーのなかで唯一、不登校ではありません。

ですが、母親に突き放されるかたちでハワイにサッカー留学していて、「本当は雪科第五中学校に行きたかったけど、行けていない生徒」だったのです。

孤城のメンバーたちからは「エリート」「イケメン」などと言われていましたが、姉との死別や、母親との複雑な関係といった、つらい事情があります。

突然ハワイに留学することが決まったため、言葉の問題もあり、友達づくりにも苦労しています。

周りからは順風満帆に見えても、実は「事情」を抱えていることもある、と感じさせられますね。

また、早い段階から「オオカミさまが死別した姉である」と疑っていて、それを思わせる描写がいくつかあります。

  • 2人が時折、無言で向き合う
  • みんなが笑うなかで、1人だけオオカミさまを真剣な眼差しで見つめる
  • オオカミさまをクリスマスパーティーに招待する
  • 孤城の窓から見える点滴に気づく(「オオカミさま」の項で後述)

ほかのメンバーは閉城後に記憶を失いますが、リオンだけはオオカミさまの「善処」によって、孤城での記憶が残ります

閉城後は、2年生に進級するタイミングで日本に戻り、

たとえば夢を見る時がある

転校生がやってくる

その子はなんでもできる素敵な子

二人はもう友達

出典:辻村深月・武富智「かがみの孤城 5巻」集英社

という、こころの夢を叶えました。

マサムネ(正宗青澄)

マサムネは生意気な「ゲームオタク」。

「友達がこのゲームを作った」などと日頃からウソをつくため、「ホラマサ」といじめられて不登校になります。

孤城でも同じようなウソをつきますが、後日謝ることができてスッキリした様子でした。

また、父親は公立学校を信頼しておらず、マサムネも「学校なんて、たいしたことない」と考えています。

ちなみに塾には行っていて、成績は優秀とのこと。

居場所は学校だけじゃない学校にこだわる必要はない、と思わされます。

こころの友達・東条萌も、転校を前に「たかが学校のこと」と話しています。

マサムネも「喜多嶋先生」と出会っている1人です。

フウカ(長谷川風歌)

フウカは幼少期からピアノ漬けの日々でした。

「ピアノがすべて」と考えている母親からの制約もあって、学校での居場所を失っています。

「ピアノのために生活を犠牲にして、おかしくなっていく母親を助けたい」という思いもありました。

それでも孤城の自室ではピアノをよく弾いていて、最終日にもみんなの前で演奏します。

ピアノ自体は好きだけど、母親からの重圧が嫌だったんですね。

また、フウカがいるのは2020年のコロナ渦。

原作小説(2017年刊行)にはない「コロナ渦の不安」や「マスクネタ」が、マンガでは描かれています。

2027年から来ているウレシノに「幼稚園の頃だったからぼんやりとしか覚えてないけど、今は普通に過ごしているよ」と元気づけられたのが印象的でした。

こころの話を聞いて、フウカも「喜多嶋先生」のいるフリースクールを訪れています。

ウレシノ(嬉野遥)

ウレシノは恋愛体質で、メンバーの女子3人のことも次々と好きになります。

そのため、はじめのころは女子たちから避けられ、男子たちからもバカにされていました。

学校でも孤立していて、孤城のメンバーにも次のように激怒します。

みんなバカにしてるじゃないか、僕のこと
(中略)
僕なら何をしてもいいと思っているんだ

出典:辻村深月・武富智「かがみの孤城 2巻」集英社

ぼくたちの現実世界でも「○○になら何を言ってもいい、バカにしてもいい」みたいな感じの人もいますが、そんな人でも「ひとりの人間」として尊重しないといけない、と感じました。

孤城での「事件」からしばらくして、ウレシノが学校や家庭での事情を打ち明けたことで、ほかのメンバーたちも次第に本音で話すようになっていきます。

元の世界では、こころと同じく「喜多嶋先生」に話を聞いてもらっています。

オオカミさま(水守実生)

オオカミさまは「孤城」の主催者。

リオンの死別した姉(病気になる前の小さな姿)で、本名は水守実生みずもりみおです。

オオカミさまも「雪科第五中学校に行きたくても、行けなかった子」の1人でした。

入院していた頃にリオンに聞かせていた童話「オオカミと7匹の子ヤギ」や、病室にあったドールハウスが「孤城」のもとになっています。

孤城は「姉ちゃんと学校に行きたい」というリオンの夢をかなえるために用意した場所だったのです。

リオンに「雪科第五中の生徒ではないオレをなぜ呼んだのか?」と聞かれたときの反応が、わかりやすい伏線になっています。

だって!…だってお前、行きたがっていただろう
日本の、自分の住む学区内にある、公立中学に

出典:辻村深月・武富智「かがみの孤城 3巻」集英社

ほかにもアキに「パジャマも持ってきたから今日泊めて!」と頼まれたときに、「パジャマは嫌い」と言うなど、映画では描かれていない伏線があります。

さらに、孤城が閉まる3月30日は実生の命日でした。

以上の理由から、リオンに「オオカミさまの正体」や「お城のルール」も勘づかれ、「願いの鍵」の隠し場所も見破られます。

「亡くなる直前」と「リオンが孤城を去る直前」に言ったセリフからも、孤城がリオンのために用意されたことがわかります。

りおん こわがらせちゃって ごめん でも たのしかった

出典:辻村深月・武富智「かがみの孤城 5巻」集英社

理音 怖がらせちゃってごめんね だけど 楽しかった

出典:辻村深月・武富智「かがみの孤城 5巻」集英社

まとめ:「かがみの孤城」で伝えたいことは?

まとめとして、この「かがみの孤城」で伝えたかったメッセージを考察します。

まとめ
  • 問題を打ち明けると、事態が解消に向かう
  • 気づいていないだけで、大切に思ってくれる人はいる
  • 人それぞれの「事情」や「価値観」がある

リオンはオオカミさまの「善処」によって、孤城での記憶が残る。

ほかの「雪科第五中学校に通えていない子たち」は記憶がなくなっても、心が覚えている。

そして、さまざまな「事情」を抱えていた子どもたちは、それぞれの「未来」で助け合う。

「かがみの孤城」はミステリー要素も加えながら、メッセージ性の強い作品だと感じました。

ぼくも「孤城」を疑似体験したように引き込まれ、現実世界に戻るのが難しいレベルです。

誰にでも、学校や職場以外の「居場所」はきっとある。

「不登校」という重いテーマの作品でしたが、子どもにも大人にも響くストーリーでした。

原作小説マンガアニメ映画のそれぞれで、違ったおもしろさがあると思います。

考察・感想|「かがみの孤城」の登場人物や伝えたいことを整理する

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