2016年春に放送されたアニメ『田中くんはいつもけだるげ』をいまさらながら視聴しました。
『田中くんはいつもけだるげ』はタイトルの通り、いつもけだるい高校生・田中くんのゆるゆるとした日常を描いたアニメです。
そのゆるさに癒されますが、ゆるく生きていくための心がけ（？）を学べたので感想を書いていきます。
アニメ『田中くんはいつもけだるげ』について
主人公の田中くんはいつもだるくて授業中は居眠り、移動教室は友だちに抱えられて移動する男子高校生。
親友の太田くんは見た目はヤンキーですが、おかん気質でいつも田中くんの世話をしています。
『田中くんはいつもけだるげ』は、そんな2人を中心に描かれたとにかくゆるゆるなストーリーです。
みていると癒されるだけでなく、ゆるく生きるための気づきもありました。
アニメ『田中くんはいつもけだるげ』から学ぶゆるい生き方7選
1：現代人が忘れている幸せ
1話の冒頭、木陰で横になっている田中くんの初セリフがこちら。
太田、天気もよくて風も気持ちいい。小鳥たちもかわいい声で鳴いている。
この自然の素晴らしさを現代人は忘れてしまっているんじゃないかな。
そう、こんな風に全身で体感しないなんて、もったいないと思う。
アニメ『田中くんはいつもけだるげ』1話
高校生でこんな小さな幸せを感じられるなんて素晴らしい！
派手な幸せはいらないのです。
ささいな日常にも小さな幸せがあふれているんだと気づかされました。
2：けだるさに情熱を注ぐ
田中くんはただダラダラしているだけではなく、けだるい日常を確保するために情熱を注いでいます。
授業中はいつも寝ているか、ほおづえをついている田中くんですが、意外と腕がしびれるなどのリスクもあるそう。
体育の授業では、
体力と筋力をつけて、どうダラけてもしびれない＆痛めない体づくりをしたい。
心置きなくダラダラするために運動を頑張るよ。
アニメ『田中くんはいつもけだるげ』1話
と語っています。
虫歯ができてしまい、親友の太田くんに連れられて（運ばれて）歯医者に行った帰りにも、
おれの平穏な日常がこんなことでおびやかされるなんて。
もう絶対虫歯になんかならない。
ちゃんと歯を磨いて万全なケアをする。
虫歯菌に負けない丈夫な歯を作る。
まずは最適な歯の磨き方を調べて…
アニメ『田中くんはいつもけだるげ』1話
と、けだるさにかける情熱を語った田中くん。
（このままベンチで眠ってしまいますが、、、）
ダラダラするためにはダラダラできる環境づくりが必要なんですね。
ただ思っているだけでは理想の世界は手に入らないのです。
3：排除するのではなく共存する
ダラダラするための努力を怠らない田中くんですが、ある日、フランスパンの破片が刺さって口から血が出てしまいます。
そこで田中くんは悟りました。
なんかさぁ…どんなに頑張って体力つけようとしたって、結局フランスパンにもあっさり負けちゃうんだね、人間の体って。
そうなると、しびれや痛みを排除するんじゃなくて共存するのが真理なのかも。
大事なのは体力じゃなくて、気にしない力。
揺らぐことのない精神。
太田、おれ、写経始めようと思う。
アニメ『田中くんはいつもけだるげ』1話
授業中にだらけるのは手がしびれたり痛めたりするリスクもあるようですが、そのリスクとも付き合おうと考えます。
社会はストレスであふれていますが、ストレスに打ち勝つよりも受け流すことが必要。
ストレスと全面対決するとそのうちポキっといってしまうので、ゆらりとかわす方がいいのです。
4：平穏な日常への思い
田中くんは誰よりも「平穏な日常」への思いが強いです。
登校中に神社によって「平穏な日常」を願うほど。
『今日も何人たりともおれの平穏を乱すことなく、一日平和に過ごせますように。さもなくば神、おまえの悪いうわさを出雲のドンに流します。』ってお願いを。
アニメ『田中くんはいつもけだるげ』2話
出雲のドンは出雲大社のことですね。
そんな願いもむなしく、平穏な日常が脅かされたときには、
平穏な日常になりますように。
何かあったら今度こそボスにチクるからね。
アニメ『田中くんはいつもけだるげ』2話
と神様を脅迫お祈りします。
理想の姿になるには「思いの強さ」が必要ということ。
精神論みたいに聞こえますが、理想像をイメージすることで意識が向くようになったり、今やるべきことが明確になったりする効果がありますよ。
5：流れに逆らわずに生きる
泳げないのに親友の太田くんとプールに出かけた田中くん。
浮き輪でプカプカしていると、ちびっこに「年上なのに泳げないのー？だっせー。」といわれてしまいますが、そんなことは全く気にしません。
うん、泳げない。
けど良いんだよこれで。
流されるままに流されるのが楽だから…
そう、おれの人生がそうであるように。
アニメ『田中くんはいつもけだるげ』10話
社会の荒波に逆らうのは大変なので、流れに身をまかせる生き方もありかもしれませんね。
6：長い目で見る
田中くんは高校生にして、人生を長い目で見ています。
別に失敗してもいいんじゃない？
だってほら、今日がダメでも明日があるし、なんなら明後日でもいいし。
もしかしたら1年後に解決するかもしれないし。
今はどうしようもないことでも、人生長いんだから、そのうちなんとかなるなる。
アニメ『田中くんはいつもけだるげ』12話
このセリフは、田中くんのことが好きで仲良くなりたいと悩んでいる子にいってるんですけどね、、、
鈍感なのも田中くんの愛すべきところでしょう。
高校生活は3年だけなのでもっと焦ったほうがいいかもしれませんが、人生を長い目で見れば余裕が生まれます。
7：1人では生きていけない
彼女ができたと勘違いされ、友だちの優しさで1人にされた田中くん。
もともと1人は好きな田中くんですが、犬に追いかけられたり、セールスのおばさんに絡まれたり、道に広がっている女子高生に邪魔をされたりしてしまいます。
そこで、
(おかしい…1人でまったりするはずが…1人じゃまったりできない…)
アニメ『田中くんはいつもけだるげ』12話
と、困惑してしまいます。
それでもなんとか帰宅して、妹にこのように語ります。
みんなのありがたみが身にしみた。
人間は1人で生きていけないって、本当なんだね…
アニメ『田中くんはいつもけだるげ』12話
妹はブラコン気味なので、いつも兄と一緒にいる親友・太田くんへの怒りがこみ上げるのですが、田中くんは友だちのありがたみを実感したようです。
当たり前の日常は、決して自分の力だけで成り立っているわけではないということですね。
ぼくも1人が好きなので、田中くんの感じたありがたみがよくわかります。
まとめ：アニメ『田中くんはいつもけだるげ』の感想
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
アニメ『田中くんはいつもけだるげ』はいつもダラダラしている田中くんに癒されますが、ゆるい生き方のヒントも転がっていました。
単なる娯楽としてだけでなく、アニメから学びを得られるとより有意義な時間の使い方になりますね。
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で1話が無料でみられます。
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そこまでストーリー性もないので、1話ずつでも楽しめると思います。
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原作情報
原作は4巻までが飛び飛びでつなげてアニメ化されているそうです。
マンガ『田中くんはいつもけだるげ』は全13巻ですでに完結しているので、一気読みもいいかもしれませんね。
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