「やりたいこと」がわからない
今やってることが「本当にやりたいこと」なのかわからない
こんな疑問にお答えします!
- 『世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方』について
- 『世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方』から学べること
- 『世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方』の感想
『世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方
本書は「やりたいこと」を見つけるためのワークが豊富で、自分を見つめ直すことができる1冊です。
「やりたいこと」が見つかれば、そこにエネルギーを集中させることができ、「やりたいこと」に夢中になれますよ。
『世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方』の特徴
『世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方
本書は「やりたいこと」の定義を明確化し、「やりたいこと」を見つけるときの注意点も解説しています。
ただ読むだけではなく、
- 読みながら考える
- 質問に答える
- リストから選ぶ
といったワークがいくつもあるので、読み終わるまでには時間がかかると思います。
実際ぼくは約10時間かかりました。ノートの準備もお忘れなく!
というわけで、本書はワークをこなしながら「やりたいこと」を見つけていく本です。
『世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方』の著者
本書の著者は「自己理解」の専門家・八木仁平さん。
株式会社ジコリカイにて「自己理解プログラム」を運営しており、そのノウハウをまとめたのが本書です。
▼公式サイトはこちら
▼YouTubeでも発信されています
『世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方』から学べること
本書から学べること、つまり「やりたいこと」の見つけ方の要点を紹介します。
自己理解メソッドとは?
本書では、やりたいこと探しの公式を「自己理解メソッド」と呼んでいます。
この「自己理解メソッド」は、就職や転職、独立などさまざまな場面で役立つと思います。
「やりたいこと」を見つける公式はこちら。
好きなこと×得意なこと×大事なこと=本当にやりたいこと
この3つの要素で「やりたいこと」が成り立ちます。
なので、どれかが欠けると成立しません。
- 「好きなこと」が不十分 → つまらない
- 「得意なこと」が不十分 → 苦しい
- 「大事なこと」が不十分 → モヤモヤする
「やりたいこと」だけに注目しても、「お金持ちになりたい」「起業したい」など抽象的になってしまいます。
だからこそ「自己理解メソッド」が必要なのです。
「やりたいこと」を「なりたいもの(職業名)」で決めないようにしましょう。
その職業に対するイメージに注目してしまったり、実現手段が限定されてしまうからです。
- 例1)「YouTubeになりたい」→企画や編集が苦手だと挫折する(イメージへの注目)
- 例2)「お笑い芸人になりたい」→人を笑わせる仕事は他にもある(実現手段の限定)
「やりたいこと」の見つけ方
あなたの「やりたいこと」は次の3ステップで見つかります。
- 「大事なこと(価値観)」を見つける
- 「得意なこと(才能)」を見つける
- 「好きなこと(情熱)」見つける
この3つの要素が重なる部分が「やりたいこと」です。
自分の価値観と合わないことをやっていると、違和感を抱えながら仕事をすることになります。
才能は「やりたいこと」を実現する手段なので、得意なことがわかれば何でも仕事にできます。
そして「好きなこと」が最後です。
ここからは「大事なこと(価値観)」「得意なこと(才能)」「好きなこと(情熱)」を順番に解説します。
1:「大事なこと(価値観)」を見つける
「大事なこと」とは、あなたの価値観です。
価値観は「こうありたい」という人生の目的ですが、そのなかでも「周りにも提供したい」と思うほどの価値観は「仕事の目的」になります。
「これが自分の価値観だ」と思っていても、偽物の場合もあります。
- 本物の価値観:「~したい」
- 偽物の価値観:「~すべき」
親や社会から押しつけられた(すり込まれた)ものが、偽物の価値観ですね。
これらを認識したうえで、本書に書いてある5つのワークを行うと「大事なこと」が見えてきます。
巻末には追加の質問やリストもあるので、そこで見つけるのもいいでしょう。
2:「得意なこと(才能)」を見つける
「得意なこと」は才能ともいえます。
「知識」や「スキル」と似ていますが、本書ではこのように区別しています。
- 得意なこと:生まれつき持っているもの
- スキルや知識:あとから身につけるもの
「得意なこと」はどんな仕事でも使える一方で、「知識」や「スキル」は特定の仕事でしか使えません。
なので「知識」や「スキル」に注目すると、選択肢が少なくなってしまうのです。
注意点はもうひとつあります。
それは長所の裏返しが短所であり、短所の裏返しが長所ということ。
短所をなくそうとすると、長所まで消えてしまうのです。
つまり、長所と短所は表裏一体なので、
- 短所克服 → 無個性
- 長所伸展 → 代わりのない存在
になります。
なので「変える努力」よりも「活かす努力」をしましょう。
以上を踏まえ、本書に書かれている5つの質問に答えると「得意なこと」がわかります。
質問に答えられない場合は、巻末の追加質問やリストからも「得意なこと」を見つけられますよ。
3:「好きなこと(情熱)」を見つける
「好きなこと」は情熱であり、「興味・関心を感じる分野」です。
好きな分野を仕事にするなら、その分野のどんなところが好きかで選ぶといいでしょう。
たとえば、こんな感じ。
野球が好き
↓
戦略を考えるのが好き
↓
頭を使う仕事が好き
また「役に立てるから好き」と考えてしまうと、もし役に立てない場合は選択肢から外れてしまいます。
「好きなこと」は「興味があること」と考えるといいですね。
「大事なこと」「得意なこと」と同じように、ここでも5つの質問に答えると「好きなこと」が明確になります。
巻末の追加質問とリストからも探せるので、難しく考えなくてもOKです。
「本当にやりたいこと」を見つけ、実現する
「本当にやりたいこと」を見つけるステップは次の2つ。
- 「好きなこと」×「得意なこと」でやりたいことの仮説を立てる
- 「仕事の目的」でやりたいことを絞る
この2ステップで「本当にやりたいこと」を決めます。
「これだけでいいの?」と感じるかもしれませんが、行動と修正を繰り返して「やりたいこと」に近づけていけばOKです。
いきなり実現するのは難しいですし、そんな必要もありません。
迷いが生じたら、「大事なこと」「得意なこと」「好きなこと」の組み合わせを変えればいいのです。
「本当にやりたいこと」が決まれば情報のアンテナが立ち、自然と実現手段が見つかります。
『世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方』をやってみた感想
ぼくの「やりたいこと」はブログでした。
まだまだ思うような成果は出ていないですが、結果を焦らず継続していこうと思いました。
やりながら軌道修正もできますからね。
やってみた答え以外に感じたのは次の2つ。
- 他の本とは違う
- 「やりたいこと」は天職のこと?
それぞれ書き留めておきます。
他の本とは違う
他の本は「これは仕事やプライベートに活かせそうだ」「さっそく実践してみよう」と感じながら読むことが多いです。
対して、この本は「読みながら自分と向き合う」といったイメージ。
なので読み終わるのに10時間ほどかかりましたが、「自分のことがよくわかった」という感想です。
読みながらじっくり考え、ワークをこなしていくと「やりたいこと」が見つかると思います。
「やりたいこと」は天職のこと?
本書を読んで見つかった「やりたいこと」は「ライフワーク(天職)」のことだと感じました。
いくら天職が見つかったとしても、生活費が足りないなら「ライスワーク(生活のための仕事)」も必要では?とも感じました。
でもよく考えてみると、いきなり「ライフワーク」を仕事にする必要はないのです。
生活費は「ライスワーク」で確保しつつ、副業や兼業などで少しずつ「ライフワーク」に絞っていけばいいのです。
まとめ:『世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方』の書評・要約
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
この記事のまとめです。
- 「大事なこと(価値観)」を見つける
- 「得意なこと(才能)」を見つける
- 「好きなこと(情熱)」を見つける
この3つが重なることが、あなたの「本当にやりたいこと」。
試行錯誤しながら、少しずつ実現していきましょう。
『世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方
「やりたいことがわからない」と人生に少しでも迷いがあるなら、本書を読んで「やりたいこと」を見つけてくださいね。
「やりたいこと」がわかれば、そこにエネルギーを集中させていくだけです。
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