電気自動車はエコじゃないって聞いたけど、どういうこと?
電気自動車は環境に悪いのに、なんでEV化を進めるの?
こんな疑問にお答えします!
- 電気自動車が環境に悪い理由
- なぜEV化を進めるのか
排気ガスを全く出さないため、エコだと言われる電気自動車(EV)。
2030年代を目安に電気自動車への切り替えが進んでいますが、実はむしろ環境負荷が増えるんです。
この記事では、電気自動車が環境に悪い理由と、それでもEV化を進める理由を解説します。
「電気自動車=エコ」という幻想にだまされず、本質を見抜く力が必要です。
電気自動車が環境に悪い理由
電気自動車はエンジンを積まない代わりに、バッテリーを搭載しています。
走行時の排気ガスに注目されがちですが、「製造→使用→廃棄」のライフサイクルを考えるとバッテリーが問題なのです。
もう少し詳しくお伝えすると、電気自動車が環境に悪い理由は以下の3つです。
- 製造時の二酸化炭素排出量が多い
- 充電に必要な電力が足りない
- 使用済みバッテリーの廃棄問題
それぞれ順番に解説します。
製造時の二酸化炭素排出量が多い
1つ目の問題は、バッテリー製造時の二酸化炭素排出量。
電気自動車はバッテリーを製造するときに大量の二酸化炭素を排出します。
かといって長く走れば電気自動車のほうが環境にいいわけでもなく、バッテリーは消耗品なので寿命を迎えたら交換しなければいけません。
なので、バッテリーを交換する度に大量の二酸化炭素を排出することになります。
製造段階から考えると、ガソリン車のほうが二酸化炭素排出量が少ないのです。
充電に必要な電力が足りない
電気自動車には当然電気が必要で、電気自動車が増えると必要な電力も増えます。
原発事故の影響で多くの原発が停止している状況を考えると、現実的ではないですよね。
火力発電でまかなったとしても、二酸化炭素の排出量が増えるので環境負荷が大きくなってしまいます。
いずれにせよ、必要な電力量が増えれば環境負荷も大きくなるのです。
環境にやさしい発電方法が急速に普及すればいいですが、そんなにうまい話はないでしょう。
使用済みバッテリーの廃棄問題
最後は、寿命を迎えて使用済みとなったバッテリーの廃棄問題。
ガソリン車に搭載されるエンジンはほぼ100%リサイクルされますが、電気自動車のバッテリーはそのまま廃棄されることがほとんどです。
現状では、使用済みバッテリーはそのまま廃棄するしかないので環境に悪いのです。
エコじゃないのに、なぜEV化を進めるのか
電気自動車は環境負荷が大きいにも関わらず、なぜ世界はEV化に向かっているのでしょうか?
一説では、EVシフトは欧米による「日本車つぶし」や「トヨタつぶし」で、電気自動車の開発に出遅れているトヨタを中心とした日本車勢への対抗策だともいわれています。
しかし、この主張は陰謀論といわれることもあり、真実は分かりません。
とはいえ地球全体にとって電気自動車が環境によくないのは事実。
個人的には、「環境問題に取り組むEU」と「バッテリーのシェアが高い中国」の思惑が一致していることも要因だと考えています。
- EU:EU圏内での二酸化炭素排出量を減らしたい
- 中国:バッテリーを大量生産して輸出したい
バッテリーの製造時に大量の二酸化炭素を排出しますが、中国で作られたものを輸入すればEU圏内の二酸化炭素排出量は減らせますからね。
中国にとっても、環境より経済が優先なので都合がいいでしょう。
真実は定かではありませんが、電気自動車が環境に悪いのは確かです。
なのでEV化を進める「裏の理由」は必ずあると思っています。
まとめ:電気自動車は環境に悪い!
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
この記事のまとめです。
- 「製造→使用→廃棄」のサイクルを考えると、EVは環境負荷が大きくなる
- EV化は「欧米による日本車(トヨタ車)つぶし」ともいわれる
- 真実はわからないが、「裏の理由」があるのは確実
ここまで解説してきたように、「電気自動車=エコ」という風潮にだまされてはいけません。
とはいえ、緩和や延長の可能性はあるものの、EV化の波は避けられないでしょう。
なので無理やり締めくくると、疑いの目を持って本質を見抜きつつ、ときには流れに身を任せることも必要です。
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