やる気はあるのに、なかなかできない
やらないといけないのはわかってるけど、やる気がしない
こんな疑問にお答えします!
- 本書の著者について
- 本書から学べること
- 本書を読んで実践できること
『やる気に頼らず「すぐやる人」になる37のコツ』は、「やる気」に悩んでいる方にピッタリ。
ぼくも「モチベーションは維持できているけど、うまく行動に移せない」という課題があったので読んでみました。
この本を読めば、脳科学や心理学に基づいた「行動スイッチ」の入れ方がわかります。
脳をその気にできれば「すぐやる人」になれますよ。
▼マンガ版もあります
『やる気に頼らず「すぐやる人」になる37のコツ』の著者
本書の著者は「目標実現の専門家」の大平信孝さん。
スポーツ選手や経営者、企業などを支援してきた実績があり、個人向けにもオンラインサロンを実施されています。
出版した本は海外でも翻訳版が出されているそうです。
▼公式サイトのリンクも貼っておきます。
『やる気に頼らず「すぐやる人」になる37のコツ』から学べること
本書を読んで、特に印象に残った学びは次の3つ。
- 人が行動する理由は2つだけ
- 捉え方が変わればイメージが変わる
- 夢や目標を実現する3ステップ
順番に解説していきます。
人が行動する理由は2つだけ
人が行動する理由は2つのパターンに分類できます。
「行動スイッチ」の入れ方は2通りということですね。
- 苦痛回避:嫌なことを避けるために行動する
- 快追及:快楽を求めて行動する
そして、それぞれの行動原理の使い方がこちら。
- 苦痛回避 → 最悪の事態を想定する
- 快追及 → 最高にうまくいった場面を想像する、ごほうびを用意する
こんな感じで2つの行動原理を活用すれば、すぐ行動に移せます。
「苦痛回避型」と「快追及型」のどちらで行動のスイッチが入りやすいかは人それぞれ。
自分はどちらのタイプかを知ることが大切です。
どちらがよくて、どちらが悪いというものでもないので、2つの「行動スイッチ」は状況に応じて使い分けましょう。
捉え方が変わればイメージが変わる
同じ出来事でも、捉え方が違えばイメージも変わってきます。
たとえば悪い捉え方には、
- 完璧主義
- ゼロヒャク思考(0点か100点か)
- できなかったことに注目する
- 他人と比較する
- 結果目標(例:売上目標○○万円)に注目する
といったものがあります。
こんな捉え方をしていると、自分にネガティブなイメージを持ってしまいます。
しかし同じエピソードでも以下のように捉え方を変えれば、イメージはポジティブになるのです。
- ぼちぼちでもいい
- 部分点を与える
- できたことに注目する
- 過去の自分と比較する(自分の成長に焦点を当てる)
- 行動目標(例:○○件訪問)に注目する
夢や目標を実現する3ステップ
夢や目標を実現するステップは次の通り。
- 目標を立てる
- 目的を明確にする
- 取り組み内容を決める
これらを明確にすると、行動の原動力になります。
それぞれのステップを詳しく見ていきましょう。
1:目標を立てる
目標を立てるときは「実現できるか」よりも「実現したいか」が重要です。
理由は、人は理屈ではなく感情で動くから。
本書には「目標には『欲望』が必要」と書かれていました。
また、本書では思考を次の3つに分類しています。
- 頭の声:頭で考えていることや義務感
- 体の声:体調やコンディション
- 心の声:感じていることや欲求
3つの声はバランスよく聞くことが重要です。
もし「頭の声:○○しなければいけない」ばかり聞いていると、「体の声:最近体調が悪い」や「心の声:本当は○○したい」を無視することになります。
ということで、目標の設定には「欲望」や「3つの声を分けて聞く」ことが必要です。
2:目的を明確にする
つづいて目的を明確にするには、自分の価値観を理解することが大切です。
人は次の3つの価値観に基づいて行動します。
- 人とのつながり:感謝や絆
- 達成:目標達成や課題克服
- 技術の追求:専門性や個性の尊重
人によって価値観の優先順位は違うので、自分の価値観にあった目的を設定しましょう。
たとえば「売上○○万円達成」という目標があったとします。
「達成」に価値を置く人なら目標が価値観そのものなので、行動しやすいでしょう。
しかし、他の2つの価値観を持つ人でも、
- 人とのつながり → 必要としている人に商品をを届ける、笑顔を増やす
- 技術の追求 → 売れる販促プランの開発、自分にしかできない方法で目標達成
といった目的を設定すれば、行動できるようになります。
繰り返しになりますが、自分の価値観にあった目的を設定しようということです。
3:取り組み内容を決める
3ステップの最後は、取り組み内容の決め方です。
以下の2つだけで取り組み内容は明確になります。
- 目標と現状の間に3つのマイルストーン(道しるべ、小さな目標)を置く
- マイルストーンを細分化する
目標達成までの中継地点を設定して、それぞれの地点で具体的に何をするかを決めるのです。
『やる気に頼らず「すぐやる人」になる37のコツ』を読んで実践できること
「『やる気に頼らず「すぐやる人」になる37のコツ』から学べること」だけではぼんやりしているかもしれませんが、ここでは具体的にできることを紹介します。
ぼくが本書を読んで実践したいのは次の3つ。
- まずやってみる
- 翌日の準備をしておく
- 1週間ごとに振り返える
それぞれ解説します。
まずやってみる
行動に「初速」をつけるには、まずやってみることが重要です。
とりあえずやってみることで、
- 「考えすぎて行動できない」を防げる
- 少しでもやれば、あとからやる気がついてくる
という効果があるからです。
はじめから完璧にこなそうとせず、「とりあえずやってみる」というスタンスが大切。
まずは小さな行動からはじめることで、行動のハードルが下がります。
翌日の準備をしておく
スタートダッシュを決めるには、翌日の準備をしておくことが有効です。
準備には、
- 心理的なもの:明日やることのイメージ
- 物理的なもの:少し手をつけておく
があります。
1日の終わりに翌日の準備をしておくと、次の日もすぐ行動できるようになります。
1週間ごとに振り返える
目標を実現するには、振り返りが必須です。
振り返りをしないと1回うまくいかなかっただけで「失敗した」と考えて、そこで諦めてしまいますからね。
振り返りの頻度を1週間にしている理由は3つ。
- 継続しやすい(毎日は難しい、月1回だと忘れる)
- 年間52回もリセットの機会がある
- 心理的ハードルが下がる
やり方は、
- 「うまくいったこと」を書く
- 「うまくいかなかったこと」を書く
- 「次のスケジュール(ToDo)」に反映させる
といった感じ。
1週間ごとに振り返り、次の行動に活かしましょう。
まとめ:『やる気に頼らず「すぐやる人」になる37のコツ』の書評・要約
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
脳の仕組みを利用すれば、誰でも「行動できる人」になれます。
『やる気に頼らず「すぐやる人」になる37のコツ』は「やる気はあるのにできない」「やる気の出し方がわからない」という方におすすめの本でした。
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